この記事では、英語の音変化のうち、あいまい母音のシュワ(schwa)と、音の脱落について解説します。
・早口の英語が、聞き取れない
・単語のときと違う発音になってる気がする
・リスニングも苦手です
英語の発音を練習している人向けに、このような英語の音の変化についての悩みを解決します。
この記事では、次の内容を解説しています。
- あいまい母音のシュワ(schwa)について
- 短縮形を使って発音しない音の脱落(リダクション)について
- シュワ(schwa)と音の脱落(リダクション)についての解説動画を紹介しています。
私は今、外資系企業で海外チームと仕事をしています。英語は入社時TOEICスコア260でしたが、最終的に850になりました。
他の英語の発音については、次の記事にまとめていますので、参照して下さい。
あいまい母音 シュワ (schwa)について
「あいまいな母音」はシュワ (schwa) と呼ばれます。発音記号は /ə/ です。
次の英文を読んでみてください。
- a cup of tea → ə cup ə tea
「ア、カップ、オブ、ティー」と読んでしまいますが、「ァカパティ」と発音されます。
a も of も、小さな「ァ」とも「ゥ」とも「ォ」とも区別できない母音 /ə/ で発音されます。
(前置詞 of のF音も省かれます)
シュワ(schwa)の発音のしかた
発音は、口や顔をリラックスして「あいうえお」のどれでもない母音を出します。
どれでもない音って、どうやって発音するの?
それは音を聴かないと難しいです。下のYouTube動画で発音を聴いて下さい。
(発音してるところから再生が始まります。聴いたら止めていいです。)
とにかく短く、弱く発音
上の動画では、とにかく短く、弱くと言ってますね。短いから前後の音で消えてしまいます。
発音しないに等しいです。
シュワだけで練習するのは難しいので英単語で練習するのが良いです。
上の動画では about でやってますが、その発音は次のとおりです。
/əbάʊt/
最初の /ə/ がシュワです。about の発音でシュワを練習しましょう。
アクセントがない音はすべてシュワ (schwa)
そして重要なことは、アクセントのないすべての母音がシュワに変化するということです。
シュワは英語の発音では、かなり重要です。
英米人が話すとき、一つのセンテンスにシュワが占める比率は30~40%くらいだそうです。
かなりの比率ですね。
次の動画ではシュワがどういうところで使われているのか例を上げています。(例を上げているところから再生が始まります)
▶ The Schwa – English In A Minute
音の脱落(リダクション)について
音を発声しないことです。
短縮形をつかったり、音を省略して、スムーズにはなせるようになります。
エリジョン (elision) リダクション (reduction)コントラクション (contraction) とも呼ばれます。
パターンはかなり多く、全てをこの記事で紹介することはできません。
一つ一つパターンを覚えていくしかありません。
音の脱落(リダクション)の例を見る
有名なところとしては中学英語で習っている短縮形
- want to → wanna (ワナ)
- have to → hafta (ハフタ)
- going to → gonna (ゴナ)
- you have got to → you’ve gotta (ユブガナ)
- I will → I’ll (アイル、アル)
- I would like to → I’d like to (アイドライクトゥ)
- Let us → Let’s (レッツ)
- She is → She’s (シズ)
などがあります。そのほかスラング度が増しますが、以下のような短縮形もあります。
- do you (/ du: ju /) → (/ dʒʉː /) → (/ dʒə /) (ジュー → ジュ)
- Need to → Needa (ニーダ)
- Let me → Lemme (レッミー)
- Give me → Gimme (ギミー)
- kind of → kinda (カインダ)
- Don’t know → Dunno (ドンノ)
- Come on → C’mon (クモン)
次の動画では、「音の脱落」のパターンを80以上紹介しています。
真似していると英語らしくなってくるのでおすすめです。
練習しよう!英語の音変化のYoutTube動画のリスト
発音が上達するためには動画を見ながら真似をするのが一番です。
練習のために音変化の動画を紹介します。
あいまい母音シュワの動画
音の脱落の動画
音変化が分かると英語が分かる
この記事では、英語の音変化のうち、あいまい母音のシュワ(schwa)と、音の脱落について解説しました。
音変化を理解して、自分でもできるようになってくると、リスニング力とスピーキング力が向上します。
だんだん英語の音が聴こえるようになっていくので、ぜひ練習を続けて下さい。
▶ ひとつひとつの英語発音の基礎を固めるには、次の記事を参照してください。
▶ 英語の発音については、次の記事にまとめていますので、参照して下さい。
▶ 発音のおすすめ教本を次の記事で紹介しています。参照下さい。