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英語の音変化③:音の同化(アシミレーション)を音読で理解

この記事では、英語の音変化のうち、音の同化(アシミレーション)について解説します。

・早口の英語が、聞き取れない
・単語のときと違う発音になってる気がする
・リスニングも苦手です

英語の発音を練習している人向けに、このような英語の音の変化についての悩みを解決します。

この記事では、次の内容を解説しています。

  • 音の同化とは、単語をつなげて発生すると別の音になること
  • 同化の例

私は今、外資系企業で海外チームと仕事をしています。英語は入社時TOEICスコア260でしたが、最終的に850になりました。

同化のパターンをいくつか知っておくと、特にリスニングがとても楽になります。
同化は発音が変化してしまうため、知らないと別の英単語と誤解してしまうからです。

この記事で同化のパターンをマスターしてしまいましょう。

他の英語の発音については、次の記事にまとめていますので、参照して下さい。

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音の同化(アシミレーション)について

同化とは、連続した2ワードの間で発音が変わることです。

発音が変わるのが同化

英語の音変化には、次の3点があります。

①連結(リエゾン、リンキング)
②脱落(リダクション)
③同化(アシミレーション)

③同化は、連続する2つの音が繋がって、別の音になってしまう現象を言います。

同化の中には、連結や脱落と区別がつきにくいものもあります。
でも正しく区別することは重要ではありません。

重要なのは、

そういう音の変化があると知っている

ことです。

知っておけば今その発音ができなくても、そのうち出来るようになるからです。

同化のパターンを知ることのメリット

同化の発音ができるようになると次のようなメリットがあります。

  • 発音が良くなる:
    ネイティブの発音をそのまま練習するので、自然と発音も良くなります。

  • 英語がなめらかに話せるようになる:
    音変化を練習すると、英単語を一つ一つ発音するより楽に話せるようになります。自然と発音も滑らかになっていきます。

  • ヒアリングが上達する:
    ネイティブと同じように発音できるように練習するので、ネイティブの発音にも慣れてきます。自然とネイティブの話が分かるようになってきます。

よく使われるパターンのみ紹介

音の変化には種類がたくさんあるので、ここで全てを紹介することは不可能です。

この記事では、同化のパターンの中でも比較的よく使われるものを紹介していきます。

知っておくべき同化

英会話でよく使われる、必須の音変化を紹介していきます。

  1. Bless / ʃ / you
  2. Nice to meet / tʃ / you
  3. Did /dʒ/ you
  4. you → /yǝ/

Bless /ʃ/ you

/s/ + /j/ or /ʃ/ = /ʃ/

/s/ と /j/ (または /ʃ/ )でつながっていくとき、一つの /ʃ/ の音になります。

例:

Bless you → bleshu
just shut the door → jusshut the door
(子音の間の “t” は消える法則)
makes you → makeshu

音声サンプル(音量注意)

Nice to meet // you

/t/ + /j/ = /tʃ/

/t/ と /j/ (または /tʃ/ )でつながっていくとき、一つの /tʃ/ の音になります。

例:

Nice to meet you → Nice to meetyu
aren’t you? → aren‘tyu?
Can’t you? → Can’tyu?

音声サンプル(音量注意)

Did /dʒ/ you

/d/ + /j/ = /dʒ/

/d/ と /j/ がつながって、ひとつの /dʒ/ の音になります。

2の /t/ + /j/ = /tʃ/ パターンの有声音のパターンになります。

次は両方のパターンを使った例文です。

Where did /dʒ/ you get /tʃ/ you top?

Did you → didyu
Get you → getyu

Did you は /d/ + /j/ = /dʒ/ パターンでつながってます。
Get you は /t/ + /j/ = /tʃ/ パターンでつながってます。

音声サンプル(音量注意)

you → /yǝ/

you → /yǝ/

you にアクセントがない場合は、 /yǝ/ と発音されます。

よく使われるものなので、自然に発音できるようになっておきたいものです。

音声サンプル(音量注意)

知ってると便利な同化

知らなくてもいいんですが、しっているとオトクな同化の音変化です。
自然とできていたり、連結や脱落と区別がつきにくいものもあります。

  1. Speed boat → speeboat
  2. white paper → whipaper
  3. credit card → credicard
  4. bad girl → bagirl
  5. green park → greempark

1. Speed boat → speeboat

/d/ + /b/ = /b/

/d/ と /b/ でつながると、ひとつの /b/ 音になります。

例:

Speed boat → speeboat
good boy → gooboy
should buy → shoulbuy

音声サンプル(音量注意)

2. white paper → whipaper

/t/ + /p/ = /p/

/t/ と /p/ でつながると、ひとつの /p/ 音になります。

例:

white paper → whipaper
great parks → greaparks
split pea soup → splipea soup

音声サンプル(音量注意)

3. credit card → credicard

/t/ + /k/ = /k/

/t/ と /k/ でつながると、ひとつの /k/ 音になります。

例:

credit card → credicard
do it quickly → doiquickly
short cut → shorcut

音声サンプル(音量注意)

4. bad girl → bagirl

/d/ + /g/ = /g/

/d/ と /g/ でつながると、ひとつの /g/ 音になります。

例:

bad girl → bagirl
good cook → goocook
hard copy → harcopy

音声サンプル(音量注意)

5. green park → greempark

/n/ + /p/ = /mp/

/n/ の後ろに /p/ が来ると、/n/ が /m/ の音に変わります。

/p/ の他に、 /b/ や /w/ 、 /m/ の音が来ても、/n/ が /m/ の音に変わります。

例:

green park → greempark
on Wednesday → omwednesday
on purpose → ompurpose

音声サンプル(音量注意)

以上になりますが、最後にアメリカ英語で定番のフラップTについて解説します。

アメリカ英語だけの同化《フラップT》

Tを発音するときに、ラ行やダ行に聴こえる発音になります。

フラップTという発音ですが、これはアメリカ英語特有の同化です。

例:

better → berrer, bedder
city → ciry, cidy

音声サンプル(音量注意)

※イギリスなどの他の英語は、T音は別の発音をします。

Tの発音は国や地域、社会階級によって変わってくるため、別の記事で紹介しています。

発音が変わる同化をマスターして楽に英語が話せるようになろう

この記事では、次の内容を解説しました。

  • 音の同化とは、単語をつなげて発生すると別の音になること
  • 同化の例

同化のパターンをいくつか知ってるだけでリスニングがかなり楽になりますので、覚えてしまいましょう。

▶ 英語の発音については、次の記事にまとめていますので、参照して下さい。

▶ 発音のおすすめ教本を次の記事で紹介しています。参照下さい。

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