英語の字幕つき動画で音読して、リスニングを飛躍的に高める方法

英語の読み書きはできるけど、リスニングしてると眠くなってくる・・・

動画の英語字幕をつかって、
英語のリスニングを飛躍的にに上達させる方法をご存知ですか?

その方法は、
とある外資系企業の社員たちがアメリカ駐在中にやっていた方法です。

駐在員になれるくらいなので、
日本ではそれなりに高い英語レベルだった人たちです。
(我が社では、TOEICスコア 730 以上が基準でした)

ですが、
やはり現地でひとりで仕事をするには
なかなか厳しすぎました・・・。

そこで彼らは
自分の英語のレベルを上げるために、

アメリカのテレビのキャプションサービス(字幕)を使いました。

アメリカは多民族国家なので、
移民の中には英語を
あまり話せない人も多くいました。

そのような人たちのために
昔からテレビのキャプションサービスがあったのです。

駐在員の人たちは、
この方法で本場の英語に慣れ、
英会話のスキルをあげていったのです。

この記事では、
これを応用したアイデアで、私が今も続けている
「英語字幕を使って音読をする方法」について紹介します。

チャットなら英会話できるし、
英語の読み書きも問題ない。

でもリスニングは苦手。

そんな人にピッタリの方法です。

※ この記事は、YouTube 動画を使うことを前提にしています。

コンテンツ

なぜ英語の字幕を使うのが効果的なのか

ほとんどの人は、
英語の読み書きは一応できるし、
一般のアメリカ人より難しい英単語を知ってるくらい
ボキャブラリーもあります。

それでも
話された英語を理解することも
英語を話すことも
苦手な人が多いです。

そういう人には、

聴く話す英語と読み書きする英語をつなげる学習方法

が効果的です。

英語の字幕や、キャプションサービスは、
話された英語を片っ端から文字にしていきます。

これが効果的でだんだん
ネイティブの発音で話される英語と
今まで読み書きしてきた英語がつながってくるようになります。

聴く話すが中心の英会話のレベルが、
自分の読み書きの英語のレベルに追いついてくるのです。

英語字幕つき動画で音読をするメリット

英語字幕つき動画で学習する効果とメリット

英語字幕を使った場合、
次のような効果とメリットを期待できます。

  • リスニングが飛躍的に上達する
  • 発音がネイティブに近くなる
  • 発音込みでボキャブラリーが増える

リスニングが飛躍的に上達する

前述したとおり、
英文を聴いて意味を取る能力が上達します。

単純なリスニングと比べて、

  • 音源だけのリスニングより集中がつづく
  • 読み書きの英語と、聴こえる英語の音が一致していく
  • 英語を直接理解することがしやすくなる
  • 流れていく字幕を読むので、リーディング(速読即解)の練習にもなる

リスニングが苦手な人が、
音だけで一生懸命リスニングしても、
なかなか上達できずに、つらいだけです。

英語字幕は、補助をしてもらいながらリスニングの練習をしていく感じです。

やっているとそのうち
音声だけで意味を取れるようになってきます。

発音がネイティブに近くなる

テキストだけの音読よりも、
発音が正確になっていきます。

テキストだけを使った音読・リーディングと比べると、

  • 発音が、実際の英語に近くなる
  • 音変化もふくめた発音を覚えることができる
  • スピーキングがスムーズになり、話しやすくなる

などのメリットがあります。

発音込みでボキャブラリーがふえる

読み書き中心の英語学習だと
どうしても発音がわからない英単語もでてきます。

ですが英語字幕付きの動画の場合は、
かならず発音があるので、
発音込みのボキャブラリーが増えていきます。

それに話された英文からピックアップして覚えるため、
そのまま自分も使えるボキャブラリーになります。

  • 発音込みでボキャブラリーが増える
  • 実際に話されている、生きたボキャブラリーが増える
  • 読みやすい文章を書けるようになる

文章も英文法ガチガチの英作文から、
わかりやすい表現の英語の文章に
変わっていきます。

とても効率がいいです。

次に、どのような動画を選んだらいいか、解説します。”

英語の音読につかう動画の選び方

英語字幕つき動画の選び方

興味があれば、どのジャンルの英語の動画でも構いません。

次のような動画を選びましょう。

  • 英語のみの動画
  • 用意された字幕でも、自動字幕でもOK!
  • どんなジャンルでも問題なし!
  • 尺は20分以内がおすすめ
  • 目的別に用意するのがおすすめ!

英語のみの動画を選びましょう

日本語で解説している動画は、練習になりません。英語のみの動画を使いましょう。

「日本語で英語をわかりやすく解説している動画」

「ゆっくりで、かんたんすぎる英語を使ってる動画」

とどちらかを選ぶとすると、

圧倒的に後者です!

極力、日本語から離れましょう。

みなさんは、
英語は英語でわかるようになる必要があります。

なので、早めに
「和訳して理解する」ような状態から
抜け出したほうがいいです。

そうしないと、

いくらやっても上達しない・・・

になってしまいます。

用意された字幕でも、自動字幕でもOK!

英語の字幕は、
自動生成の字幕でも、クリエイターが用意してくれた字幕でも、
どちらでもOKです。

字幕がない英語動画がほとんどですが、今は YouTube に字幕の自動生成の機能がありますので、その機能を使いましょう。

※クリエイターが英語と日本語の両方の字幕を出している動画

日本語が英語字幕に並んでいる動画があります。
英語を学習している人にとっては、とっても邪魔です。

そういうときは、
YouTube の字幕をオンにすると、
日本語の字幕が隠れることがあるので、おすすめです。

私もよくやってます。

字幕があれば、どんなジャンルでも問題なし!

ジャンルは問いません。
集中して理解しようと思える動画であることが大切です。

何度も使うので、
何度も視たくなる動画がおすすめです。

尺は20分以内がおすすめ

表現を覚えるのが目的なら5分程度がちょうどよいでしょう。

長くても、
20分が最長です。

長い動画しかないときは、
5分くらいに区切って、
少しずつ進めるのがおすすめです。

目的別に用意するのがおすすめ!

目的別に、様々な動画を視るのがおすすめです。

例えば、

目的が明確になって、モチベーションが上がります!

次に具体的なやり方について、解説します。

英語字幕つき動画で音読するやりかた

英語字幕つき動画学習のやりかた

Youtube動画を使う場合は、
字幕をオンにして再生するだけです。

① 字幕をオンにする
② 音声を聞きながら、英語の字幕を見ていく
③ 音声を聞きながら、英語の字幕を音読していく

音声を聞いて、英語の字幕を見ていく

英語字幕をオンにして、ただ視るだけ。
これだけでもリスニングの練習になります。

既に知っている英単語やチャンクも、
実際の発音を確認することができます。

はじめの頃は、
思っていた発音とかなり違うことがわかるでしょう。

それはチャンスです。
どんどん自分の発音を修正していきましょう。

コツコツ続けていくと、
カタカナ発音がちゃんとした英語の発音になっていきます。

一つアドバイスとしては、
自分が学習しているアクセントを見ることをおすすめします。

アメリカ英語か、イギリス英語か、オーストラリア英語か。

もしかしたらインド英語の人もいるかもですね。

音声を聞きながら、字幕を音読していく

慣れてきたら、
音声に合わせて英語字幕を音読していきます。

再生速度を調節して、
字幕は表示したままで、声に出して読んでいきましょう。

いわゆる、
シャドーイング、オーバーラッピング、リスン&リピート、
どれでも構いません。

自分がやりやすいやり方で進めましょう。

音読していくことで、
英語表現がチャンク単位で頭の中に入ってきます。

ただ見ているよりも記憶に残るようになります。

私はひたすら、
オーバーラッピングとリスン&リピートを
繰り返してます。

こんな時はどうしたら?

動画の話すスピードが速すぎるとき:

再生速度を下げます。

自分がぎりぎりついていけるくらいがおすすめです。

ですが、x0.75 でも速いと感じるなら、もっとゆっくりな別の動画を使いましょう。

ときどき音読する前に、字幕が先に行ってしまう:

ロストしたところは、
巻き戻して一時停止して、その部分を音読しましょう。

自分ができる
ギリギリの教材を選んでますから、
できないところがでてくるのは仕方がありません。

その部分を繰り返すことで、発音が上達します。

内容が難しすぎる、または興味が持てない場合

難しすぎたり、
興味が持てないときは、
別の動画にどんどん変えましょう。

うまく発音できてるか、わからない:

ちゃんと上達してますから、
安心してください。

どうしても発音が気になる人は、
発音の指導を受けるなどするとよいです。

このブログでも正しい発音のやりかたを説明しています。

こんな感じに練習をしていくと、頭が英語モードに変化していきます。

注意!動画の字幕の英語が違っていることがある

英語字幕つき動画の学習で、注意したいポイント

この章では、
「あれ?」と思って学習が止まってしまう、

字幕と実際に話されている英語が違うときがある

この点について説明します。

動画で話されている英語と、
字幕の英語が違っているのは、次のケースがあります。

  • 自動生成の字幕で、間違っている部分がある
  • 意図的に字幕を変えている
  • なまりがひどくて、かなり違っている

自動生成の字幕は、間違っていることがある

システムの自動生成による字幕の場合、
字幕が間違っていることも多いので、
盲信しないことです。

とくに専門用語や、
一般的でない略語(EC2など)は
別の単語になってしまうことが多いです。

もし「変だな?」と思ったら
思いっきり再生速度を下げ、ゆっくり聞いて見ましょう。

「明らかに別の単語を言っている」

というふうにわかります。

意図的に字幕を変えていることもある

動画クリエイターが
用意してくれている字幕の場合、
意図して別の単語を書いているときがあります。

例えば次のようなときです。

  • 動画では日本語で名前を言ってる場合
  • 出演者が、言い間違えをしている場合
  • そのほか、別の表現のほうがわかりやすいと判断された場合

なまりがひどくて、かなり字幕が違っているケース

なまりが強いと、
自動生成の字幕は間違っている部分が多くなることがあります。

私が経験したうちで特にすごかったのは
専門用語がばかり出てくる
かなりテクニカルな社内教育用の動画でした。

かなり強いインド訛りの英語で話された動画で、

テクニカルな英単語が全部違っていました(笑)

それでも字幕は
内容理解に大いに役に立ってくれました。

ですが、英語学習では避けたほうがいいでしょう。

まとめ:英語字幕付き動画は音読をするのにベスト!

まとめ:英語字幕付き動画は英語学習のベスト!

この記事では、
英語字幕の動画で音読する学習方法について、次の内容を説明しました。

  • 期待できる効果・メリット
  • 動画の選び方
  • やりかた
  • よくある疑問
  • 注意する点

いまや語学学習に動画を使うことは当たり前になっています。

これまでやってきた音読を
英語字幕付き動画で練習することで、
学習時間の短縮になります。

忙しい人も独学で英会話を上達させることができます。

ぜひ、始めてください。

この記事に関連した記事

次の記事では、再生速度の調節字幕を表示させる方法を紹介してます。

次の記事では、英語の発音の練習方法についてまとめています。

コンテンツ