この発音練習の注意点とデメリット

このチャンクを使った発音練習ですが、注意したい点があります。
- スラスラと英語を話せるようにはならない
- すぐにできるようにはならない
- 母音・子音の発音をおろそかにしない
デメリットについては、「違うアクセントが混在する」ことになる点です。
たとえばイギリスのアクセントとアメリカのアクセントが混じってると、ネイティブは気になるようです。
スラスラと英語を話せるようにはならない
会話ができるようにはなりません。
あくまで発音の練習です。口の筋肉が英語に対応していくだけです。
口から英語はでるようになります。
でも、考えながら会話したり説明したりできるためには、ボキャブラリーの強化や英作文の練習が必要です。
すぐにできるようにはならない
気長に練習しましょう。
英語の他のスキルに比べて習得しやすいですが、できそうでなかなかできないです。
それでも一つの発音(一つの文)を1週間も練習してれば、だんだん舌が回るようになります。
母音・子音の発音をおろそかにしない
基本の母音・子音の発音は正確にします。
滑らかさをこだわって、カタカナ発音になってしまうケースがあります。
そういうときは、また基本の母音・子音の発音をひとつひとつ復習するようにしましょう。

次に、実際の練習方法について、説明します。
チャンクを使った発音練習のやり方


英語をなめらかに発音するためには、段階を踏んだ練習がおすすめです。
ステップ①:母音と子音をマスターする
ステップ②:どの英語を練習するか決める
ステップ③:フレーズや単文を繰り返す
ステップ①:母音と子音をマスターする
まず、母音と子音を正しく発音する練習をします。
パーフェクトになる必要はありません。
だいたい6割程度できてると思ったら、次に進みます。
ひとつひとつの発音は、次の記事で練習することができます。
▶ 【無料で発音矯正】イギリス英語の発音記号を音読で完全マスター
ステップ②:どの英語を練習するか決める
どの英語アクセントを練習するか、決めます。
アメリカ、イギリス、オーストラリア他、どれでもいいです。
決めるポイントは次のとおりです。
・お手本になる人、メディアはあるか?
・将来、どこかの国の人と会話する予定があるか?
・どこかの国に行きたいか?
後で何度でも変更してかまわないので、好みで決めていいです。
私も、アメリカ英語 → オーストラリア英語 → イギリス英語と変わってきました。
決めたら次に進みます。
ステップ③:フレーズや単文をくり返す
動画や音源の英語のフレーズや短文を何度も繰り返します。
具体的には、リピーティングやシャドーイングします。
最初は、単語や掛け声などの単純なチャンクから始め、次第に長くしていきます。
次の点に注意しながら何度も繰り返します。
- アクセントのポイントを注意しながら
- なるべく正確に
- 正確にできる範囲で、速く
短いので、スキマ時間にも練習できます。
やってるうちにだんだん口も耳も慣れてきて、スピーキングもリーディングも上達していきます。



次に、イギリス英語とアメリカ英語のアクセントのポイントを説明していきます。
英語の各アクセントのポイントを知ろう


イギリス英語とアメリカ英語の標準アクセントのポイントを紹介します。
標準英語のポイントを知っておくと、真似がしやすいです。
子供の頃は問題なくても大人になると、ただ聞いてるだけで発音を真似るのはかなり難しいです。
イギリス英語のRPアクセント
イギリス英語のモダンRPのアクセントについては、次の記事で解説しています。


アメリカ英語のGAアクセント
多くの人が学んでいるアメリカ英語は、正式には一般アメリカ英語(GA, General American)と呼ばれているアクセントです。
(続きは作成中です・・・)
次のページでは、練習に使う教材の選び方について学びます。