この記事では、英語の音変化のうち、音の連結(リエゾン)について解説します。

・早口の英語が、聞き取れない
・単語のときと違う発音になってる気がする
・リスニングも苦手です
英語の発音を練習している人向けに、このような英語の音の変化についての悩みを解決します。
この記事では、次の内容を解説しています。
- 単語を連結して発音する、音の連結(リエゾン)について
- 音の連結の解説動画を紹介しています。
英語の音変化は、他の記事でも解説しています。
音変化についての解説記事リスト:
- 英語の音変化①:シュワ (schwa)を音読で理解
- 英語の音変化②:音の連結(リエゾン)を音読で理解
- 英語の音変化③:音の同化(アシミレーション)を音読で理解
- 英語の音変化④:一番むずかしい ”T音”の変化を音読で理解
- 英語の音変化⑤:脱落(リダクション)を音読で理解
音の連結(リエゾン)について


単語と単語をつなげてひとつの単語として発音することです。
音をつなげるパターンは、次の3パターンのうちのどれかになります。
音の連結の組み合わせ:
- 「母音+母音」の連結
- 「子音+母音」の連結
- 「子音+子音」の連結
注意:
母音は[あいうえお]のほかに、y音(や、ゆ、よ、に含まれる音)も母音に分類されます。
「母音+母音」の連結その1
母音と母音の連結では、単語と単語の間に R, Y, W のいずれかの音が入ります。
そのうち R音が入るバターンも2つあります。(よって全部で4つです)
✓ 母音と母音の連結のパターン:
- R音が入るパターン
- スペルに r がないパターン
- スペルに r があるパターン
- Y音が入るパターン
- W音が入るパターン
1.「母音 + R +母音」パターン
単語と単語の間に R音を入れるパターンです。
前の単語の母音が次のうちのどれかで終わるときに、このパターンになります。
- / ɐː / (Car の ア)
- / ɐ / (Sofa の ア)
- / ɜː / (Bird の ウァ)
- / oː / (Law の オゥ)
- / ɪɘ / (Ear の イァ)
- / eː / (Air の エー)
- / ʊə / (Tour の ウァ)


スペルに r がある場合(Linking R)
前の単語の最後に r が来てるときは、自然にR音が入って発音できます。
これを Linking R と呼びます。
- This car is mine. → The caris mine. (ザ カーリズ マイン)
- My leg is sore again → My leg is soreagain. (マイ レッグ イズ ソラゲン)
次の動画では Linking R の英文を確認することができます。
》Pronunciation: The linking /r/
スペルに r がない場合(Intrusive R)
r がなくとも、前後の音の関係でR音が入ってくることがあります。これを「侵入するR」Intrusive R といいます。
- The tuna is min → The tunaris mine. (ザ ツナリズ マイン)
- I saw it yesterday → I sawrit yesterday. (アイ ソウリトゥ イエスタディ)
次の動画では Intrusive R の英文を確認することができます。
》Pronunciation: The intrusive /r/


次のページでは、ほかの「母音+母音」のパターンを紹介します。