この記事では、英語の音変化のうち、音の連結(リエゾン)について解説します。
・早口の英語が、聞き取れない
・単語のときと違う発音になってる気がする
・リスニングも苦手です
英語の発音を練習している人向けに、このような英語の音の変化についての悩みを解決します。
この記事では、次の内容を解説しています。
- 単語を連結して発音する、音の連結(リエゾン)について
- 音の連結の解説動画を紹介しています。
私は今、外資系企業で海外チームと仕事をしています。英語は入社時TOEICスコア260でしたが、最終的に850になりました。
他の英語の発音については、次の記事にまとめていますので、参照して下さい。
音の連結(リエゾン)について
単語と単語をつなげてひとつの単語として発音することです。
音をつなげるパターンは、次の3パターンのうちのどれかになります。
音の連結の組み合わせ:
- 「母音+母音」の連結
- 「子音+母音」の連結
- 「子音+子音」の連結
注意:
母音は[あいうえお]のほかに、y音(や、ゆ、よ、に含まれる音)も母音に分類されます。
「母音+母音」の連結
母音と母音の連結では、単語と単語の間に R, Y, W のいずれかの音が入ります。
そのうち R音が入るバターンも2つあります。(よって全部で4つです)
✓ 母音と母音の連結のパターン:
- R音が入るパターン
- スペルに r がないパターン
- スペルに r があるパターン
- Y音が入るパターン
- W音が入るパターン
1.「母音 + R +母音」パターン
単語と単語の間に R音を入れるパターンです。
前の単語の母音が次のうちのどれかで終わるときに、このパターンになります。
- / ɐː / (Car の ア)
- / ɐ / (Sofa の ア)
- / ɜː / (Bird の ウァ)
- / oː / (Law の オゥ)
- / ɪɘ / (Ear の イァ)
- / eː / (Air の エー)
- / ʊə / (Tour の ウァ)
スペルに r がある場合(Linking R)
前の単語の最後に r が来てるときは、自然にR音が入って発音できます。
これを Linking R と呼びます。
- This car is mine. → The caris mine. (ザ カーリズ マイン)
- My leg is sore again → My leg is soreagain. (マイ レッグ イズ ソラゲン)
次の動画では Linking R の英文を確認することができます。
》Pronunciation: The linking /r/
スペルに r がない場合(Intrusive R)
r がなくとも、前後の音の関係でR音が入ってくることがあります。これを「侵入するR」Intrusive R といいます。
- The tuna is min → The tunaris mine. (ザ ツナリズ マイン)
- I saw it yesterday → I sawrit yesterday. (アイ ソウリトゥ イエスタディ)
次の動画では Intrusive R の英文を確認することができます。
》Pronunciation: The intrusive /r/
2.「母音 + Y +母音」パターン
前の単語の語尾が母音で / iː / などのとき、Y音を入れて連結して発音します。
- / iː / (bee の イー)
- / æɪ / (bay の エィ)
- / ae / (buy の アィ)
- / oɪ / (boy のオィ)
だいたい最後の母音が「イ」(かなりいいかげんですが)で終わる単語のとき、このパターンになります。
「母音 + Y +母音」パターンの例
- He ate the food → He_yate the food (ヒー イェイト ザ フッド)
- Play outside → Playoutside (プレイヤウトサイド)
- I lie a lot → I lie_ya lot (アイライヤロット)
- Enjoy it → Enjoyit (エンジョイェト)
次の動画では実際の英文の発音を確認することができます。
》Pronunciation: The linking /j/
3.「母音 + W +母音」パターン
前の単語の最後の母音が「ウ」「オゥ」「ウォゥ」で終わる単語のとき、W音を間に入れます。
- / ʉː / (boot の ウー)
- / əʉ / (boat の オゥ)
- / æɔ / (bout のアゥ)
少し口を丸くすぼめた状態で「ウ」や「ウォ」くらい音「W音」を含んでいると、出てきます。
「母音 + W +母音」パターンの例
- It bluw up → It blew_wup. (イッブリュゥワップ)
- Ciao everyone! → Ciao_weveryone! (チャオゥエブリワン)
次の動画で、実際の英文の発音を確認することができます。
》Pronunciation: Linking /w/
「子音+母音」の連結
子音で終わる単語の次に、母音で始まる単語がきたときは、自然に一つの音として発音すると思います。
Talk about → Talkabout /ˈtɔːkəˈbaʊt / (トーカバウト)
こういうパターンは他にもあります。
「子音+母音」の連結の例
- Think it -> Thinkit. (シンキットゥ)
- This is -> Thisis(ディスぃず)
- Good afternoon -> Goodafternoon (グダフタヌーン)
- Good evening -> Goodevening (グディブニン)
「子音+子音」の連結
子音で終わる単語の次に、子音で始まる単語がきたときのパターンです。
「子音+子音」の連結の例
- Not too much → Notoo much(ナットゥーマッチ)
- I can count to 10. → I can countoo 10(アイ キャン カゥントゥーテン)
口の形が似ているときや、舌の位置が近いときにつなげるように発音すると、自然とつながります。
練習しよう!英語の音変化のYoutTube動画のリスト
発音が上達するためには動画を見ながら真似をするのが一番です。
練習のために音変化の動画を紹介します。
「母音 + R +母音」スペルに r がある場合(Linking R)
「母音 + R +母音」スペルに r がない場合(Intrusive R)
「母音 + Y +母音」パターン
「母音 + W +母音」パターン
音変化が分かると英語が分かる
この記事では、英語の音変化のうち、音の連結(リエゾン)について解説しました。
音変化を理解して、自分でもできるようになってくると、リスニング力とスピーキング力が向上します。
だんだん英語の音が聴こえるようになっていくので、ぜひ練習を続けて下さい。
▶ 英語の発音については、次の記事にまとめていますので、参照して下さい。
▶ 発音のおすすめ教本を次の記事で紹介しています。参照下さい。