チャットなら英会話できるし、英語の読み書きも問題ない。
けれどリスニングは苦手というあなた。
読み書きは問題ないけど、口頭説明を聴いてると眠くなってくる・・・
英語字幕つきの動画をつかって英語スキルを上げる方法をご存知ですか?
この方法は、ある外資系企業の日本人社員たちがアメリカ駐在中にやっていた方法です。
駐在員なので、
日本ではそれなりの英語レベルだった人たちです。
ですが、やはりネイティブの中で仕事をするには
なかなか厳しかったようです。
彼らは自分の英語のレベルを上げるために、
アメリカのテレビのキャプションサービス(字幕)を使って、
実際の英語に慣れることをしていました。
アメリカは多民族国家ですから、
移民の中には英語をあまり話せない人もいて、
そのような人たちのために昔からキャプションサービスが
あったようです。
駐在員の人たちは、この方法で本場の英語に慣れ、英会話のスキルをあげていったのです。
その方法について、解説していきます。
※ ちなみにこの記事は、YouTube 動画を使うことを前提にしています。
字幕付き動画で英語学習をするメリット
まずはじめに、期待できる効果とメリットを解説します。
- テキストだけの音読・リーディングと比較して、発音が正確になる
- 発音込みでボキャブラリーが増える
- 英語で話された内容がわかるようになる
- ライティングに期待できる相乗効果
- スピーキングに期待できる相乗効果
テキストだけの音読・リーディングに比べて発音が正確になる
テキストだけを使った勉強よりも、発音を正確に覚えることができます。
音読自体は、英語感覚が身につき、生きたボキャブラリーも増えていくので、おすすめです。
ですがテキスト中心なので、発音についてはどうしても弱くなります。
テキストのかわりに英語の字幕付きの英語動画を使って音読すれば、発音を間違って覚えることはなくなります。
テキストだけを使った音読・リーディングと比較して:
- はじめから発音は正しく覚えることができる
- 音変化もふくめた発音を覚えることができる。とくに熟語、慣用句、決まり文句、チャンク
発音込みでボキャブラリーがふえる
英単語やチャンク、英語表現のボキャブラリーが発音込みで増えていきます。
しかも実際に話されている生きた英語です。
話された英文からピックアップして覚えるため応用しやすくなります。
とても効率がいいです。
単語帳やテキストに比べて:
- 発音込みでボキャブラリーが増える
- 実際に話されている、生きたボキャブラリーが増える
- 表現の幅が広がる
英語で話された内容がわかるようになる
英文を聴いて意味を取る能力が上達します。
リスニングが苦手な人が、音だけで一生懸命リスニングしても、つらいだけです。
(懸垂できない人が鉄棒にぶら下がって、もがいてる状態に近い。)
英語字幕があれば、意味を取るときの助けになります。
少し要求レベルを下げて練習することができます。(斜め懸垂から始める感じ)
そのうち音声だけで意味を取れるようになってきます。
単純なリスニングと比べて:
- 目で追うため、音源だけのリスニングより集中がつづく
- 英文と、聴こえる英語の音をくらべながら勉強できる
- 日本語をつかわず、英語を直接理解することがしやすくなる
- 流れていく字幕を読むので、リーディング(速読即解)の練習にもなる
スピーキングが滑らかになり、発音もよくなる
ネイティブが話している音をそのまま覚えるので、発音が良くなっていきます。
英単語ごとではなく、音の一塊ごとに発音することに慣れてくるので、スピーキングもなめらかになっていきます。
※ 音の一塊もチャンクです。詳細はこちら → 英語の会話力をアップさせる!チャンク学習について徹底解説
スピーキングに期待できる効果:
- 発音がなめらかになり、聞き取りやすくなる
- スピーチがうまくなる
- プレゼンも聞き取りやすくなる
わかりやすいライティングになる
書くスピードが上がり、口語体のわかりやすい表現の文章がかけるようになります。
スピーチの動画を見ていると、次のような内容も学べます。
- スピーチの構成
- 内容の順序
- ロジックの展開のしかた等
これはライティングにも使えるので、ライティングも上達するのです。
ライティングに期待できる効果:
- 書くスピードが上がる
- 口語体のわかりやすい表現が増える
- 文章の構成もわかりやすくなる
次に具体的なやり方について、解説します。
英語字幕付き動画を使っての音読のやり方
Youtube動画を使う場合は、字幕をオンにして再生するだけです。
① 目的の動画ページにいく
② 字幕をオンにする
③ 音声を聞きながら、英語の字幕を確認していく
④ 音声を聞きながら、英語の字幕を音読していく
このチャプターでは、方法について、次の内容を解説していきます。
- 具体的な方法、やりかた
- どういう人におすすめか?
- こんな時はどうしたら?
音声を聞きながら、英語字幕を確認していく
英語字幕をオンにして、ただ視るだけ。
これだけでもリスニングの練習になります。
既に知っている英単語やチャンクでも、実際にどう発音されているのかを確認しながら視ましょう。
コツコツ続けていくと、カタカナ発音が英語の発音になっていきます。
記事の冒頭にあった日本人駐在員も、当時は英語字幕のテレビを視てることが多かったようです。
一つアドバイスとしては、自分が学習しているアクセントを見ることをおすすめします。
アメリカ英語か、イギリス英語か、オーストラリア英語か。もしかしたらインド英語の人もいるかもですね。
音声を聞きながら、英語字幕を音読していく
慣れてきたら、音声に合わせて英語字幕を音読していきます。
再生速度を調節して、字幕は表示したままで、声に出して読んでいきましょう。
音読していくことで、英語表現がチャンク単位で頭の中に入ってきます。
ただ見ているよりも記憶に残るようになります。
私はひたすら、この方法でやっています。
途中で追いつかなくなったら、一旦止めて音読にしましょう。
苦手な部分は何度も繰り返すことによって、できなかった発音もできるようになります。
どういう人におすすめ?
英語字幕付きの動画を使った練習は、特に次のような人におすすめします。
- ある程度は聞き取れる人、中級者
- 口頭でプレゼンしたいビジネスマン
- 英語の発音をなめらかにしたい人
- 時間がなくて、効率よく学習を進めたい人
- 英会話スクールで、実際より低いレベルに判定される人
特に、英会話スクールのレベルがあわない人におすすめです。
「読み書き」はできるのに「聞く話す」が苦手なため、実際より低いレベルに判定されてしまう人がいます。
そういう人は、テキストもレッスン内容も簡単に感じてしまいます。
そういった英会話スクールに合わない人にもおすすめです。
こんな時はどうしたら?
こんな感じに練習をしていくと、頭が英語モードに変化していきます。
次に、どのような動画を選んだらいいか、解説します。”
音読むきの英語字幕付き動画の選び方
興味があれば、どのジャンルの英語の動画でも構いません。
次のような動画がおすすめです。
- 用意された字幕でも、自動字幕でもOK!
- 字幕があれば、どんなジャンルでも問題なし!
- 尺は20分以内がおすすめ
- 目的別に用意するのがおすすめ!
- 英語のみの動画であること:
用意された字幕でも、自動字幕でもOK!
英語字幕があればいいです。
自動生成の字幕でもクリエイターが用意してくれた字幕でも、どちらでもOKです。
※クリエイターが英語と日本語の両方の字幕を出している動画
YouTube の字幕をオンにすると、日本語の字幕が隠れることがあるので、おすすめです。
私もよくやってます。
字幕があれば、どんなジャンルでも問題なし!
ジャンルは問いません。集中して理解しようと思える動画であることが大切です。
映画の評論、インタビュー、科学番組でもいいです。
何度も使うので、何度も視たくなる動画がおすすめです。
尺は20分以内がおすすめ
表現を覚えるのが目的なら5分程度がちょうどよいでしょう。
長くても、20分がちょうどいいと思います。
長い動画しかないときは、5分くらいに区切って、少しずつ進めるのがおすすめです。
目的別に用意するのがおすすめ!
目的別に、様々な動画を視るのがおすすめです。
例えば、
- 仕事場での会話表現を知りたい → BBC Learning English
- プレゼンの表現を知りたい → TED
- 朝起きたときの表現を知りたい → English Easy Practice など
目的が明確になって、モチベーションが上がります!
英語のみの動画であること
字幕は英語のみです。
日本語で解説している動画は、この練習には使うことは出来ません。
英語は英語でわかるようになる必要があります。
早めに「和訳して理解する」ような状態から、抜け出す必要があります。
そうしないといつまでたっても英語脳にならないので、
いくらやっても上達しない・・・
になってしまいます。
英語字幕付き動画で音読するときの注意ポイント
この章では、「あれ?」と思って学習が止まってしまう、そんな注意すべきポイントを上げました。
よくあるのが、字幕と実際に話されている英語で違っていることです。
- 自動字幕だと、間違っていることがある
- 自動を意図的に変えていることもある
- アクセントによっては、かなり違っていることもある
もし「変だな?」と思ったら思いっきり再生速度を下げて、ゆっくり聞いて見ましょう。
明らかに別の単語をいっていることがわかります。
自動生成の字幕だと、間違っていることがある
システムが音声から自動生成した字幕は間違っていることもあるので、盲信しないことです。
とくに専門用語や、一般的でない略語(EC2など)は別の単語になってしまうことが多いです。
注意が必要です。
字幕を意図的に変えていることもある
動画クリエイターが用意してくれている字幕でも、意図して別の単語を書いているときがあります。
例えば次のようなときです。
- 動画では日本語で名前を言ってる場合
- 出演者が、言い間違えをしている場合
- そのほか、別の表現のほうがわかりやすいと判断された場合
アクセントによって、かなり字幕が違っていることもある
なまりが強いと、自動生成の字幕は間違っていることが多いです。
私が経験した、特にすごかったのは
専門用語がばかり出てくるかなりテクニカルな教育用の動画でした。
かなり強いインド訛りの英語で話された動画で、
テクニカルな英単語が全く違っていました(笑)
それでも字幕は内容理解に大いに役に立ってくれましたが、英語学習では避けるようにしましょう。
音読につかう英語字幕付き動画に YouTube をおすすめする理由
最後に、英語字幕の動画は YouTube の動画を使うことをおすすめします。
YouTube には、次のようなメリットがあります。
- 再生速度の調整がかんたん
- 無料で練習する出来る
- 新しい動画がどんどんでてくる
再生速度の調整がかんたん
再生速度を上げたり下げたりすることがかんたんです。
口が早いスピーカーのときでも、再生速度を下げれば聴こえるようになります。
逆にわかりやすいニュースキャスターはゆっくりすぎることが多いので、そのときは上げればいいです。
このように再生速度を下げて字幕を使えば、初級レベルでも英語動画で練習できます。
無料で練習することが出来る
YouTube は無料で誰でも使うことができます。
準備もいらず、スマホを開いて、すぐに練習を始めることができます。
新しい動画がどんどん出てくる
YouTube 動画は世界中から常に新しい動画がアップされています。
特に英語の動画は毎日増えています。
英語学習の材料としては、生の英語表現を勉強できます。
まとめ:英語字幕付き動画は音読をするのにベスト!
英語字幕付きの動画について、次の内容を説明しました。
- 期待できる効果・メリット
- 学習方法
- 動画の選び方
- 注意する点
- よくある疑問
いまや語学学習に動画を使うことは当たり前になっています。
これまでやってきた音読を英語字幕付き動画で練習することで、学習時間の短縮になり、忙しい人も独学で英会話を上達させることができます。
ぜひ、始めてください。
このページで紹介した内容について
この記事で紹介した内容については、次の記事でもっと詳しく解説しています。
姉妹サイトでは、再生速度の調節や字幕を表示させる方法を紹介してます。