なぜ英語の音読で和訳を口にするのか?
なぜ毎回、音読を続けずに
和訳を口にするのでしょうか。
それは、
分かったつもりで、実はわかっていない
というところをあぶり出す必要があるからです。
「実はわかってない」ということは多い
英語 というのは
どこが分かっていて
どこがわからないか
その判別がとても分かりにくいです。
特にかんたんな単語が使われていると
その意味がわかっているので
つい、分かったつもりになってしまいます。
ですがそれが例えば
熟語の一部
であったりすると、
その文では意味が通らないということがあります。
また、その単語が
知っている意味と別の意味で使われているかもしれません。
そんな場合には
日本語に訳してみてはじめて、別の意味だったことに気づきます。
その意味を調べることで、英語の知識が身につくのです。
わからないところを調べる過程が大事
音読したあとに、
わからなかった部分を調べて
ボキャブラリーを増やしたり、
英語の文法を本当にわかる、
こういったプロセス、過程がとても大事です。
この部分が、
音読での英語学習の核心部分です。
なので和訳を声に出していくということは必ず実行していただきたいです。
調べる手間を減らす工夫をしましょう
調べるのは面倒だから苦手、
という方も多いと思います。実際、本当に手間です。
なので、このブログでは
事前にパソコンやスマホがある環境で、
と言っています。
パソコンやスマホがあれば、その場ですぐに調べられますから。
また、
日本語訳があるテキストを音読するのもよいです。
日本語がすでにあれば
調べる手間を格段に減らすことができます。
なので もし
パソコンやスマホが苦手な方は
日本語訳があるテキストを音読するのもいいかもしれません。
YouTube 動画で英語を音読するやり方
私は最近、
YouTube 動画で英語字幕を出して、音読しています。
動画で音読をやってて、
「これは気をつけないとダメだな」
と思うことがあったので、共有します。
次の点に注意してください。
動画のスピードに合わせず、自分の音読スピードに動画を合わせること
英語の音を追いかけると、効果が半減する
音読の期待する効果は
- 英語の感覚が身につき、英文法がいらなくなる
- 表現・ボキャブラリー(チャンク)の収集
- 英語が英語でわかる前段階として、英語の語順でわかるようになる
です。
英語の音読の効果については、次の記事でくわしく解説しています。
しかし
音を追うように音読すると
余裕がなくなって、その効果は半減します。
例えば以下のようなやり方は、
だめなパターンです。
「聞こえた音を追うように、
トランスクリプトをがんばって読んでいく」
このようなシャドーイングのようなやり方では、よくありません。
(それなら、シャドーイングの正しいやり方をすべきです)
読むことをメインとしないと
せっかく音読していても、
使えるチャンクやボキャブラリーが増えないのです。
音読は
メインはあくまで読むこと。
音を聴くことはサブです。
YouTube 動画で音読するときは、一時停止を使う
動画で英語字幕を出して音読をしていると、
つい動画のスピードに合わせて、いい加減な読み方になってしまいます。
動画に音読を合わせるのではなく、
あなたの音読のスピードに動画のほうを合わせるようにします。
① 動画を再生しながらトランスクリプトを音読する
再生スピードが速いなら調整して、 x0.75 などにする
↓
② 動画が読んでるところより先に行き過ぎてしまったら一時停止する
表示されているトランスクリプトを終わりまで音読する
↓
③ また再生して音読を続ける
↓
これを繰り返す
このように、
音読スピードに動画の方を合わせるようにすると、
心に余裕が出てきて音読の効果が上がります。
再生速度の調整より、一時停止がおすすめです。
再生速度は多分、 x0.75 が限界です。それ以上遅くすると
- 不自然な感じになったり、
- 逆に自分の音読速度に合わせるのが難しくなったりするので、
一時停止をしながらやることをおすすめします。
まとめ:英語の音読の正しいやり方
まとめますと、英語の音読の正しいやり方は、次のとおりです。
① 音読して、和訳する
② 分からなかったところを調べる
この記事があなたの英会話スキルに役立ってくれれば、嬉しいです。
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