英語の音読で一番こまるのは、
カタカナ英語のまま音読を続けて
けっきょく発音が全くダメ、
こんなことが起こりやすいところです。
発音をよくするにはどうしたらいいでしょう?
それは英語の発音記号を勉強し、
声に出して練習していくことです。
発音記号を練習することで
リスニングも良くなり
あなたの英語も相手に伝わりやすくなります 。
この記事では
イギリス英語の発音記号の発音を紹介しています。
アメリカ英語の発音にも応用できます。
この記事で英語の発音をマスターしてください。
この記事では、
次のフォーマットで発音記号を説明してます。
✓ 動画リストの見方:
/ 発音記号 / – 単語の例 《カタカナ》
発音記号をクリックすると BBC Learning English の発音解説動画(英語)が開きます。
※カタカナは実際の音とは違います。
動画で音の違いを確認してください。
イギリス英語の発音記号:子音(Consonant)について
イギリス英語の子音の発音のポイントと練習方法について解説します。
子音の発音を確認できます。
次の動画では、すべての子音のポイント1:語尾に「ウ」を入れない
英語は
子音だけ発音することが普通です。
でも日本語では
必ず語尾に母音がついて「子音+ 母音」 となります。
例えば、
s
という発音をしようとしても、
ほとんどの日本人は語尾に u (ウ)がついて、
su (ス)
になってしまいます。
なので子音の練習ではまず、
u (ウ)の音をつけずに発音することが、最初のポイントです。
子音のポイント2:無声(Voiceless)と有声(Voiced)のペアで練習する
英語の子音は、
無声子音と有声子音のペアで覚えるのが通例です。
それは発音の仕方が同じで、
違いは無声か有声か、
だけだからです。
無声音 | 同じ指定の口の形と舌の位置で、息を吐くだけ |
---|---|
有声音 | 同じ指定の口の形と舌の位置で、声帯を使って音を出す |
違いがよくわからないという人は、
各発音のリンク先の動画を見てください。
音を聞いてみれば、
無声と有声の違いはわかると思います。
子音のポイント3:一粒のゴマ(胡麻)をつかう
上の 2つのポイントを踏まえて、
子音を練習するとき、1粒のごまを想像する方法があります。
ゴマを上下の歯で挟んで発音したり、
舌先のゴマを飛ばしたり
上顎と舌で挟んだまま発音したり、
ごまを使って説明の通りに発音することで、
自然と語尾に「ウ」の音をつけずに、子音だけを発音できるようになっていきます。
イギリス英語の発音記号:子音の無声音(Voiceless)と有声音(Voiced)
ここから、それぞれの発音記号の音を紹介していきます。
/ p / と / b / のペア
/ p / の有声音が / b / です。
<発音の仕方>
/ p /
ゴマを唇に挟んで、音も出さずに息だけで弾き飛ばす
/ b /
ゴマを唇に挟んで、音を出して息だけで弾き飛ばす
/ b / – back、baby、job 《ブ》
/ f / と / v / のペア
/ f / の有声音が / v / です。
<発音の仕方>
/ f /
ゴマを下唇と上歯で挟んで、音を出さすに息で弾き飛ばす
/ v /
ゴマを下唇と上歯で挟んで、音を出して息で弾き飛ばす
/ θ / と / ð / のペア
/ θ / の有声音が / ð / 。
<発音の仕方>
/ θ /
舌先を歯の間から出してゴマをのせる
音を出さずに息で弾き飛ばす
/ ð /
舌先を歯の間から出してゴマをのせる
音を出して息で弾き飛ばす
/ k / と / g / のペア
/ k / の有声音が / g / です。
<発音の仕方>
/ k /
ゴマを上顎と舌で、口の奥に挟んで、音を出さずに息で弾き飛ばす
/ g /
ゴマを上顎と舌で、口の奥に挟んで、音を出して息で弾き飛ばす
/ t / と / d / のペア
/ t / の有声音が / d / です。舌を上顎に一瞬つけて、弾くように発音します。
<発音の仕方>
/ t /
ゴマを上歯のウラと舌先で挟んで、音を出さずに息で飛ばす
/ d /
ゴマを上歯のウラと舌先で挟んで、音をだして息で飛ばす
※ 地域差が大きい発音で、「ラ」に変化したり、消えたり、「っ(吃音)」になったりします。
/ s / と / z / のペア
/ s / の有声音が / z / です。
<発音の仕方>
/ s /
ゴマを上下の歯で挟み込み、舌先をその後ろのおいて、
音を出さずに息で弾き飛ばす
/ z /
ゴマを上下の歯で挟み込み、舌先をその後ろのおいて、
音を出して息で弾き飛ばす
/ ʃ / と / ʒ / のペア
/ ʃ / の有声音が / ʒ / です。
<発音の仕方>
/ ʃ /
ゴマを上下の歯で挟み込み、舌先を下歯の裏につけて、
音を出さずに息で弾き飛ばす。
/ ʒ /
ゴマを上下の歯で挟み込み、舌先を下歯の裏につけて、
音を出して息で弾き飛ばす
※ / s / と / z / とは、唇の形が違い、唇が少しラッパ状に突き出た感じになります。
/ tʃ / と / dʒ / のペア
/ tʃ / の有声音が / dʒ / です。スペルが -tr- のときに発音されることが多いです。
<発音の仕方>
/ tʃ /
ゴマを上歯の裏と舌先で挟み込み、
音を出さずに息で弾き飛ばす
/ dʒ /
ゴマを上歯の裏と舌先で挟み込み、
音を出して息で弾き飛ばす
/ dʒ / – judge、age 《ジュ》
イギリス英語の発音記号:その他の子音
以下は、ペアがない子音です。
/ n / と / m / と / ŋ /
/ m / は、口を閉じてから発音しながら口が開く。
/ n /は閉じずに舌が上顎について発音します。
違いは舌の位置と唇の動きです。違いを意識して練習しましょう。
/ ŋ / は、n に「グ」を追加します。
/ r / と / w / は親戚。/ r / と / l / は他人。
/ l / (L音)は日本語のラ行に近い音です。舌が上顎につきます。
/ r / (r音)と / w / 音は、口をすぼめて舌は上顎につきません。
<発音の仕方>
/ r /
ちくわをつぶす感じで、口を閉じる
声を出しながら、舌を後ろに移動させる
なので、ネイティブの発音を聞いていると、
「ラ」音の前に少しだけ
「ウ」
の音が聞こえます。
/ w /
ちくわをつぶす感じで、口を閉じる
そのまま声を出す
/ l /
舌先を上歯の後ろにつけて
離しながら発生する
/ h / は、気の抜けた「は」
ため息をつく要領で、短く「は」と発音します。
音は出さず、本当に息を吐くだけです。
/ j / は、母音の仲間
/ j / は、いわゆる「や、ゆ、よ」の y 音です。
この音は言語によっては母音に分類されます。日本語でも母音の一種でした。
イギリス英語の発音記号:単母音(monophongs)について
短く発音する短母音(Short Vowel)、長く発音する長母音(Long Vowel)の2種類あります。
単母音を一気に確認できます。
次の動画では12個の/ iː / と / ɪ / のペア
/ iː / – fleece、sea、machine 《イー》
/ ɪ / – kit、bid、him 《イ》← ェが少しはいる
/ ʊ / と / uː / のペア
/ ʊ / – foot、put、good 《ウ》← 短いウ
/ e / と / ə / のペア
/ ə / – the、of、butter ← ※ シュワです。下で解説します。
/ ɜː / と / ɔː / のペア
/ æ / と / ʌ / のペア
/ æ / – trap、stamp、back 《あ》← ※ 米語とかなりちがうので注意。
/ ɑː / と / ɒ / のペア
※ あいまい母音(シュワ、Schwa)について
あいまい母音のシュワ(schwa)は、
英語で一番大切な発音です。
口周りを脱力し、
口を半開き、
喉の奥から発音します。
下の動画で確認してください。
シュワは個人差が大きく、
お手本の人は比較的しっかりと発音してます。
アメリカ人のシュワを聴くと本当に脱力している人もいます。
イギリス英語の発音記号:二重母音(Diphtong)について
二重母音は、一つの音です。
口を開けたまま、口の形を変える発音です。
たとえば / aʊ / (アウ)は / a / と / ʊ / の2つの発音ではありません。
/ aʊ / という1つの音です。
またこれら二重母音は
早口になったときに一つのあいまい母音 / ə / に変化します。
口を開けたまま発音を変える
そんな発声は日本語にはありません。
閉じないで口の形を変える動きを、よく練習しましょう。
二重母音を確認することができます。
次の動画では、8個の/ ɪə / と / eɪ / のペア
/ ʊə / と / ɔɪ / のペア
/ aʊ / と / eə / のペア
/ aɪ / と / əʊ / のペア
イギリス英語の発音記号:英単語でまとめて練習しよう
ひとつひとつの発音になれてきたら、英単語の発音を練習しましょう。
英単語の発音練習で、イントネーションや音変化、リズムを学ぶ事ができます。
覚えることが目的ではないので、気軽に1000ワードくらいやりましょう。
アメリカ英語の基本英単語1000
アメリカ英語の発音をしたい人は、次の英単語1000の動画が練習に適しています。
1000 Most Common English Words ~ Part 1
1000 Most Common English Words ~ Part 2
1000 Most Common English Words ~ Part 3
まとめ
英語の発音の練習動画を紹介しました。
発音記号を練習していくと、リスニングとスピーキングが飛躍的に向上します。
英語の耳がよくなってきたら、インド英語やほかのアジア人の英語発音も注意して聴いてみると良いです。
ぞれぞれの特徴がわかって、とても面白いです。
そうなれば、より気軽に英語を話せるようになるでしょう。
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