あなたは「英語の学習で一番大切なもの」 は何だと思いますか?
英語ネイティブの講師によると
「英語はリズムが一番大切」なのだそうです。
リズムが違うと日本人には通じても、
ネイティブからは別の単語に聞こえます。
実は音読をやってて
一番まちがって練習してしまう部分は、このリズムです。
ただしく発音記号どおりに
音読してるつもりでも、
リズムが違ってることがよくあります。
特に初心者は、
外来語になってる英語などは、
つい日本語に引きづられて発音します。
ノープロブレム、
キャット
リサイクル
ラップトップ
これらは日本語でも
よく聴く単語ですが、
ついこのまま発音してしまいがちです。
それでは前後の文脈からは理解できても、
その単語だけ発音されたら相手はわかりません。
ではきちんと
英語の発音・リズムで音読するには、
どうしたらいいでしょう?
それは音読をする時は、英語の
・発音記号
・音節(アクセントの位置)
この2つを意識するようにするのです。
するとだんだん
自然な英語発音で
音読ができるようになります。
※多少おかしなリズムでも、
音読が失敗することはありません。
リスニングやスピーキングがない受験対策であれば、
多少リズムがおかしいと思っても、どんどんやっていくことをおすすめします。
これは私自身が実証済みです。
音読に必要な英語の音節とは
音節(syllable)とは、
音声を区切った音のまとまりです。
ふつう、ひとつの母音を中心に、
- その母音単独で、
- その母音の前後に複数の子音をともなって
構成されます。
例えば、
a は、
アと発音しますから、音節は1つです。
NASA は、
ナ・サと発音しますから、音節は2つです。
banana は、
バ・ナ・ナと発音しますから、音節は3つになります。
カタカナ英語と違う英語の音節
では、natural の音節はいくつでしょう?
ナ・チュ・ラ・ル で4つ、ではありません。
英語では na・tu・ral で、3音節です。
最初の na にアクセントがあります。
では、problem は、どのような音節に分かれるでしょうか?
プ・ロ・ブ・レ・ム ではありません。
prob・lem で、2音節です。
最初の prob にアクセントがあります。
このように、
音節を正しく発音することで、
英語の独特のリズムが生まれ、
通じやすい英語の発音になります。
英単語の音節の例
次に、
日本語化している英単語の音節の数を紹介します。
少なくとも英語を話すときは、
意識して発音するようにしたいです。
英単語 | 音節 | 音節の数 |
---|---|---|
fast | fast | 1音節 |
person | per・son | 2音節 |
beautiful | beau・ti・ful | 3音節 |
information | in・for・ma・tion | 4音節 |
英単語 | 音節 | 音節の数 |
---|---|---|
problem | prob・lem | 2音節 |
laptop | lap・top | 2音節 |
plastic | plas・tic | 2音節 |
bathroom | bath・room | 2音節 |
英単語 | 音節 | 音節の数 |
---|---|---|
basketball | bas・ket・ball | 3音節 |
recycle | re・cy・cle | 3音節 |
literally | lit・er・a・lly | 4音節 |
正しい音節で英文を音読するには
正しい英語の音節で、
音読できるようになりましょう。
そのためにはまず
音節の区切り方を知っておくと便利です。
音節の区切り方
音節の区切り方ですが、
基本的には
- 核となる、一つの母音
- 付いてくる、複数の子音
で、一つの音節を構成します。
例:
prob・lem
lap・top
plas・tic
bath・room
ですから、
母音の数だけ音節があり、
母音と母音の間の子音で区切る
ことが多いです。
注意ですがこのとき
y も母音と考えます。
y も母音の仲間で、半母音と呼ばれます。
音節の調べ方
とはいえ、
調べた方が正確な音節がわかります。
辞書には音節が書かれていますので、確認するようにしましょう。
weblio では、次のように音節に分かれて、音節が分かるようになっています。
これからは辞書を引く時は、
発音記号と音節も、
意識して調べるようにしましょう。
実際の発音を聞く
実際の発音を聞くことも
音節を確認するにはとてもいいです。
Google翻訳などの翻訳サイトや
Weblio などの辞書サイトでは、その単語の発音を聞くことができます。
機械の音声データとはいえ、
十分に使えるレベルの英語の発音ですから、毎回確認しましょう。
イギリス英語では、音節をカットして短く読む
たとえば、dictionary って言い辛いですよね。library も literally もいいづらいです。
じつはイギリス英語だと、
言いやすく音節を省き、カスタマイズして発音します。
How to say ‘library’:
How to say ‘particularly’:
ほかに、次のような英単語があります。
英単語 | 音節 | 短い実際の音節 |
---|---|---|
Library | Li・bra・ry | Li・bry(ライ・ブリイ) |
Particularly | Par・ti・cu・lar・ly | Par・ti・cu・ly(パ・ティ・キュ・リ) |
Dictionary | Dic・tio・na・ry | Dic・tion・ry(ディク・ション・リイ) |
Family | Fam・i・ly | Fam・ly(ファム・リ) |
Literally | Li・te・ra・lly | Lit・e・lly (リトゥ・ゥ・リ) |
次の動画でも説明されてますが、シュワ( /ə/、schwa)の次の音が、
/ r /
/ l /
/ n /
のとき、省略して発音してます。
けっこう多くの単語が短くなるので、
これがイギリス系英語が速く聴こえる原因のひとつなんだと思います。
ちなみにこの発音は、
アメリカ英語では聞いたことがありません。
Remove Syllables in English: Learn to Pronounce “Dictionary” “Family” “Literally” in British English:
まとめ:音読するときは、発音記号と音節に注意しよう
英文を音読する時は、
発音記号と音節(アクセントの位置)に注意して発音しましょう。
発音が改善され、通じる英語になっていきます。
発音が出る辞書や翻訳サイトで、
発音や音節を確認するクセをつけましょう。
これで英語の音読が
発音の練習にもなり、
英語感覚を身につけることもでき、
かつ
発音も通じる英語になる
と、いいことずくめになります。
「意味を分かりながら、発音記号と音声を気にして声に出して読んでいく」ってできるわけがない
という人もいるかもしれません。
でも慣れてくれば
それほど難しいことではありません。
自然とできるようになります。
そうなってくると自然と話す英語も通じる英語になってきます。
次の記事では音声サイトについて紹介しています。
次の記事では 発音記号を練習することができます。